市内4カ所に東日本大震災に伴う避難所を設置している三条市は20日、避難者の減少に加え、夏に向けて冷房設備が整った施設で過ごしてもらおうと、避難所を再編すると発表。今月末には避難所は2カ所に減る。
20日午前8時現在の避難者は、総合福祉センター108人、体育文化センター60人、ソレイユ三条53人、サンファーム三条15人の計236人。再編では、このうち体育文化センターとソレイユ三条の避難所を統合、ソレイユ三条の避難所を閉鎖する。
避難者数が減っているのと、ソレイユ三条で避難者が居住するのは冷房施設のない体育館のため、冷房のある体育文化センターに統合するもので、避難者の移動は「大安」の5月28日に行う。
サンファーム三条はの避難所は5月末ころにすべての避難者が退所の見込みで、それをもって閉鎖。総合福祉センターの避難所は、施設内避難場所を一部集約して引き続き避難所となる。
三条市は3月16日に市内3カ所に避難所を開設し、サンファーム三条だけ翌17日に開設。避難者のピークは3月21日の611人にのぼった。
この日午前開かれた政府の緊急災害対策本部で、8月中旬までに一部を除いて避難所を解消する方針をまとめた。市では避難所の公営住宅などへの移転を進めているが、先に国定勇人市長も繰り返し明言しているように担当課でも避難所は追い出すようなことはしないとしている。