役名 | キャスト | |
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主人公 | 田上陽介役 | 中山麻聖 |
陽介の姉 | 田上尚役 | 原幹恵 |
陽介の母 | 田上ゆかり役 | 相沢まき |
宇佐美那枷役 | 納谷美咲 | |
衛藤凪音役 | 八神蓮 | |
遠野歩役 | 片岡信和 | |
渡辺嵐役 | 三上真史 | |
深沢茂役 | 加藤貴宏 | |
星野京子役 | 牧田夏姫 | |
深沢五郎役 | 村松利史 | |
逸見健二役 | 斉藤陽一郎 | |
清水浩二役 | 永井大 | |
深沢清子役 | 水野久美 | |
陽介の父 | 田上大介役 | 三田村邦彦 |
島田秀幸役 | 小林へろ | |
栗林真治役 | 渡洋史 | |
中村晴彦役 | 戸中井三太 |
役名 | キャスト | |
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洋食器工場の工場長 | 本間源役 | 長井由喜雄 |
陽介の同級生 | 稲村洋一役 | 小林大介 |
高原公平役 | 酒井政貴 | |
間順二役 | 早川翔太 | |
広川優馬役 | 坂上和平 | |
島村有理香役 | 鈴木彩乃 | |
陽介の先輩・後輩 | 土田真役 | 神保京平 |
藤田古太郎 | 鴨井将人 | |
茂の妹・弟 | 深沢香代子役 | 白井千恵 |
深沢寛子役 | 佐藤良々実 | |
深沢晶役 | 土田悠樹 | |
那枷の母 | 宇佐美麻紀子役 | 伊藤容子 |
嵐の母・妹 | 渡辺春菜役 | 小湊香 |
渡辺楓役 | 小湊聖来 | |
尚の同僚 | 山口美菜子役 | 田代香緒里 |
陽介(子役) | (少年期) | 渡辺悠介 |
(幼少期) | 五十嵐瑠陽 | |
(赤ん坊) | 永井日々人 | |
尚(子役) | (学生時代) | 長橋有沙 |
(幼少期) | 大橋ニカ | |
(赤ん坊) | 江ロひより | |
警察官 | 警察官(1) | 池田直樹 |
妖精娘(映画「鉄魔 人の逆襲」に出てくる キャラクター) |
妖精娘(1) | 小杉昌子 |
妖精娘(2) | 勝又麻鈴 |
設定 | ロケ地 | |
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1 | 田上家 | 借家 |
2 | 宇佐美家 | 香林堂 |
3 | 深沢家 | 借家 |
4 | 渡辺家 | 渡辺菓子店 |
5 | ラーメン屋 | 杭州飯店 |
6 | テレビ局前 | 協栄信用組合 |
7 | マンガ喫茶 | 自遊空間燕吉田店 |
8 | 河辺 | 大河津分水 |
9 | 屑山 | 山下商会 |
10 | 自販機前 | 高畑酒店 |
11 | 市役所前 | 燕市役所吉田庁舎 |
12 | 街並・朝市 | 吉田地区朝市 |
13 | 燕地区〜三条方面 | 国道8号線 |
14 | 映画専門学校 | 国際映像メディア専門学校 |
15 | ガソリンスタンド | サンライズ燕SS |
16 | スーパーマーケット前駐車場 | マルイ吉田店 |
17 | ボウリング場 | ラビットボウル |
18 | 造形棟 | (株)ダイワメカニック |
19 | スプーンエ場 | LUCKYWOOD |
20 | スプーンエ場前・喫茶室 | (株)玉虎堂製作所 |
21 | 雑居ビル屋上 | 協栄信用組合本店 |
22 | 学校前路上・商店街 | 新潟市中央区古町六番町版画通 |
23 | 学生ロビー前・路上 | 新潟市中央区古町5番町通り |
24 | 宇佐美家・納屋 | 若林家・蔵 |
25 | 田上家・陽介の部屋 | ナシモト家 |
26 | バス停 | 柾谷小路/高速バス停留所 |
27 | レンタルビデオ店 | ビデオ1燕店 |
いつも空がある。
ただ空が。そして、その下には幾つもの生活がある。
一つの家族。
新潟、燕市。
水害の日、一人の女が謎の失踪をする。
その不在を抱えて生活する父一人、娘一人、息子一人。
父/大介は日常の継続で、娘/尚は母の代わりを務めることで、息子/陽介は母との思い出を映画に見いだすことで不在の時間を埋めていた。
陽介は、大介の理解を得られないまま地元の専門学校で映画を学ぶ。
そこで、出会った凪音(ナオト)と那枷(トモカ)、幼なじみの嵐(ラン)、茂、その彼女・京子と一本のSF映画を作り始める。
そんな彼らに、自分にはなかったものを見いだそうと取材するテレビ局のディレクター・清水。
しかし、その撮影の最中に凪音が事故死してしまう。
中断する映画作り。
諦めの日常が流れる。
陽介は母と凪音、二人の不在を抱え、あり得ないもの(作るはずだった映画に登場する鉄魔人)の幻影に悩ませられるようになり、那枷は凪音の死を認めず、自分にしか見えない凪音のいる日常を過ごす様に、嵐は全てを諦めたかの様に何となく学校に通い、バイトをして、パチンコに明け暮れる。茂は、父の作業所を手伝いながら再び始まった退屈な日常を鬱僻々と過ごし、京子は自分の将来の為、働き始める。
そんな或る日、彼らの前に凪音の友人と名乗る歩(アユム)がやってくる。
中断した映画を完成させる為に。
それぞれが戸惑いながら再開に向け少しずつ動き出す。
しかし周りの理解は得られず、撮影は再開できない。
特に、大介は陽介が映画作りを再開することを頑なに反対する。
それには、いなくなった母との過去が関係していることを知る陽介。
だからこそ、映画を完成させようとする。
そんな陽介とかかわりながら、それぞれが向き合うべき現実に直面する。
那枷は凪音の死を、嵐は本当の自立を、茂は働くということを、京子は生きることの多様さを、そして、大介や尚、清水もまた今の自分を見つめ直す。
果たして、映画は中断したところから、同じ様には再び撮られることはなかった。
しかし、陽介は一人でカメラを回し、撮影をはじめる。
自分だけが撮るべき未来に向ける様にカメラを空にむける。
そんな陽介の頭上には青空が広がり、その青を大介はスプーンの研磨をしながら、それ以外の人々もそれぞれの生活の中で、それを見ている。
それぞれのソラノアオの下に。