三条市四日町交流センターを利用している60歳以上が対象の生きがい活動支援通所事業「四日町いきいきセンター」は23日、同施設を利用する四日町児童館の小学生と一緒にふるさとの味「笹(ささ)団子」作りを行った。
生きがい活動支援通所事業は、ひとり暮らしや日中はひとりになる60歳以上が申し込んで利用し、仲間づくりやにぎやかな食事を楽しむ三条市の事業のひとつ。
四日町交流センターには、高齢者が利用するいきいきセンターと小学生が利用する児童館が併設されている。同じ施設を利用しているがあまり交流事業がないからと始まった事業で、今回で4回目。年末には、もちつき大会も開いている。
この日は、いきいきセンター利用者の70歳代から90歳代の19人と児童館の小学生17人が参加。笹団子用の粉をこねるところから始め、こしあんのあんこを丸めて練った笹団子の粉でくるんで団子を作ったら3枚のササの葉で包み、両端をきゅっとひねって、スゲで結んでできあがり。
ササの葉の香りが広がるなかで、同センターの利用者が先生になり、孫やひ孫の世代の子どもたちに教えながら作った。
小学生の男の子は、「ササの葉で団子を包むのが難しかった。ひもを結ぶのも難しい」と話す一方で、小学2年生の女の子は、簡単だったと話しスゲで巻くのも「微妙にできるんだよね。あんこ入れるところがぐにゅっとして楽しかったよ」と話した。
関根カ子(かね)さん(93)=三条市四日町=は、「昔は節句と言えば笹団子」。今も通っているという長嶺地内の畑にヨモギを採りに行ったと言い、「もう何十年も前ですいね」と笹団子作りも数十年ぶりだが、やってるうちに思いだしたと手を動かし、子どもたちとの作業は「楽しいですねえ」と話していた。