25日の燕市吉田下町、吉田天満宮の大祭を前に24日はその宵宮。本町通りから学校町通りにかけて219の露店が並び、好天にも恵まれて例年にないにぎわいだった。
天満宮の名前からもわかるように菅原道真が祭神。「天神」とも呼ばれる道真は学問の神さまで知られ、参道を入ってすぐの拝殿やその右奥の本殿には、道真像を安置する。祈願の記念に祭りで植木を買い求め、その木が成木するころに祈願成就するといわれ、「吉田の植木祭り」の別名もある。
24日は午後6時半から地元の諏訪神社の宮司によって宵宮祭の神事が行われ、吉田天満宮奉賛会の会員ら約20人が参加。拝殿、続いて本殿で参拝した。
東日本大震災に伴って、境内に入って右手の舞台で行っているカラオケ大会をことしは自粛、中止したが、人出には影響がなかった。静かな境内はにぎやかさこそ薄れた分、参拝の厳粛さが増した。多いときでは拝殿から200人以上が列をつくって参拝の順番を待った。
露店を回っていれば、夜でも半袖で過ごせるくらいの陽気。小学生から制服の高校生まで例年以上の人出で、なかには浴衣を着た子どももいた。25日は午前10時半から大祭の神事が行われる。