27日行われた鈴木力燕市長の定例会見で、記者からスーパークールビズ実施の意向に対する質問があった。スーパークールビズについては明るくないが、原発事故などの故障で供給電力が下がるのに伴って節電をするために、いっそうクールビズ化を推進するということなのだろう。質問した記者によるとTシャツやチノパンを認めた自治体もあると言う。
鈴木市長は、「ちょっと私の考えが古いんかもしれませんけど」と前置きして、冷房を入れる時季に温度設定を高めにし、その分を服装で涼しくしようというもので、エアコンを入れていない今からの導入は時期尚早と見る。
「公務員としての節度ある服装、どっかで限界が、線を引かなければならないし、ちょっと古いタイプの人間でございますので」という話を聞き、鶴田浩二の『傷だらけの人生』の出だしの語り、「古い奴だとお思いでしょうが、古い奴ほど新しいのものを…」のフレーズが頭について離れない。
職員からスーパークールビズの実施を問われても鈴木市長は、「別に今、冷房を入れるわけでもないから、そんなことする必要がないんじゃないのということで、従来通り、暑くなったときにちょっと温度を高めにして、その時は服装をですね、ネクタイしなくてもいいや、というなかでやろうという風に今、思ってます」。冷房を入れるころには変更の可能性もあるという微妙なニュアンスを残しながらも、少なくともそれまではスーパークールビズを実施しないことを明言した。
くしくも同じ日、国定勇人三条市長の盟友、樋渡市長( @hiwa1118 )がトップに立つ佐賀県武雄市は、6月1日からウルトラクールビズとして取り組むことを発表した。武雄市役所は5月からクールビズを行っているが、いっそうの節電が求められるため、職員にはこれまで以上の軽装を許可することにした。
室内温度28℃の徹底と節電意識の一層の高揚を目的に、ウルトラクールビズに取り組む。具体的には、これまでのクールビズでノー上着、ノーネクタイ、ポロシャツ、Tシャツ、スニーカーを許可してきたが、6月1日からのスーパークールビズでは、さにら短パンとサンダル(かかと付に限る)を追加した。
ごていねいにもホームページでは、職員が男性はポロシャツ、短パン、スニーカー、女性は半袖シャツ、短パン、サンダルのスーパークールビズスタイルに着替えた職員の服装例の写真を掲載している。
ただ、服装例を試着した職員はかなり容姿にすぐれているので、これをベースに考えるのはちょっと危険な感じもするが、個人的にはアリかなと。厚着して汗をだらだら流している職員を見るより、はるかにましだ。
考えてみれば佐賀県、九州は発電施設に被害はない。そこでこれだけ服装を緩和するとなると…。ひるがえってお隣の三条市はどのていどのクールビズを許可するのか興味深い。