三条市が市内4カ所に開設した東日本大震災に伴う避難所のうち、勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」と農業体験交流センター「サンファーム三条」の2カ所を閉鎖したのに伴い、6月1日から両施設の貸し出しを再開する。
「ソレイユ三条」は多目的ホールと音楽室兼集会室、東の間、西の間、料理講習室の貸し出しを再開。「サンファーム三条」は多目的交流研修室兼視聴覚室、調査室、和室(大)、同(小)の貸し出しを再開する。
あわせて「サンファーム三条」では、毎週土曜の午後2時から4時までテラスで開設している「ふれあい夕市」を再開、スタートは6月4日。毎月第2土曜の新鮮な野菜があたるサービスデーもあわせて実施する。
三条市は「ソレイユ三条」で3月16日、「サンファーム三条」で同17日に避難所を設置。いずれも一部を除いて機能を停止する形で避難した人たちを受け入れてきたが、2カ月半ぶりに元通りの姿に戻る。
それぞれの館内の清掃を行うなどして再開の準備を進めている。「ソレイユ三条」は、避難している人たちの居住空間だったが体育館の床が、畳が敷き詰められていた部分の光沢がなくなった。湿気が原因と見られ、終わって見ればあっという間だったようにも思える避難所開設だが、くっきり残る畳の痕跡が2カ月半の時の長さを象徴している。