JAにいがた南蒲は29日午前9時半から、三条市下保内のJAにいがた南蒲北営農センター前の体験田で「H.23子ども活き活き農業体験 春の田植え体験」を行い、参加した小学生親子など70人近くが、昔ながらの手植え体験を楽しんだ。
農業体験は食育を考えてもらうきっかけになればと、JAにいがた南蒲管内の小学生に呼びかけて開き、今回で8回目。春の田植えから、夏の草取り、秋の稲刈りまでを体験してもらっている。
小学生親子16組51人のほか、田上自動車学校に合宿して免許取得をする東京など県外からの教習生18人も参加した。広さ20アールの田んぼ2反で、1反は昔ながらの手植え、昼食のあと午後から、もう1反で機械植えを行い、トラクター試乗も行った。
午前10時の気温は17.5度で、あいにくの雨。参加者は雨具を着て裸足で田んぼに入り、田んぼに稲を植える目印をつける「ごろ」という道具を押す体験、続いてにいがた南蒲青年部の指導により、緑色の苗を植えて行った。
田んぼに入った子どもたちはあっという間に顔から背中まで泥だらけ。雨に濡れるのも気にせず田植えに熱中し、黙々と苗をどろの中に差し込んでいた。
初めて田植えをした三条市東裏館、安中悠真君(8つ)は、泥の中は温かく、歩きにくかったと言う。初めての泥の感触を楽しみ、「おいしいお米になってほしい」と期待した。
田上自動車学校の教習生たちは、東京や神奈川などから訪れた20歳代の男女。ジーンズをまくって裸足で田んぼに入った瞬間に「すっげー、ぷにゅぷにゅしてる、気持ち悪い!」、「うわ〜泥エステ、罰ゲームじゃん」と笑い声があがったが、こちらも慣れてくると「終わった〜、次どこ?」と、めったにない田植えやおとなの泥体験を味わっていた。