三条市の下大浦自治会(横山正美自治会長・94世帯)は30日、中越沖復興基金活用の礼として、東日本大震災で避難している人たちのために役立ててほしいと20万円を三条市に寄付した。
午後2時前に同自治会の横山正美自治会長、横山正志副自治会長、小浦方正美工事部長の3人が市役所を訪れ、国定勇人市長に20万円を包んだ袋を手渡した。
同自治会は昨年、中越沖地震復興基金を活用し、三条市の指定文化財にもなっている地域の「升箕神社(ますみじんじゃ)」を修復したことから、恩返しをしたいと同自治会の一般会計から20万円を寄付することとし、全世帯の了解を得た。同自治会では、先の三条市自治会長協議会で行った封筒募金も行っている。
国定市長は、地震から2か月半がたち、最初の記憶もしだいに薄くなってくるが、今なお、三条市内には避難所や民間アパート、親類の家などで400人近くが避難していることを市民とも共有し合っていきたいと話し、「このタイミングでの義援金の寄付は、本当に、本当にありがたい」と言い、地域の人たちにも感謝すると礼を述べていた。
この日は、午前中に藤平工業団地協同組合が30万円を同様に寄付。30日現在で三条市に避難している人たちのために役立ててほしいという三条市への寄付は、総額7,494万0,802円となった。