三条市が1日、市内601カ所のデマンド交通の停留所間を運行する三条市デマンド交通「ひめさゆり」本格導入をスタート (2011.6.1)

三条市は1日、平成19年度から取り組む公共交通体系の見直しや社会実験を経て、市内601カ所のデマンド交通の停留所間を運行する三条市デマンド交通「ひめさゆり」の本格導入をスタートした。

午前8時前に市役所三条庁舎の正面玄関前で出発式を行った。国定勇人市長は、これまでの協力に感謝するとともに「大変なのはここから先」と話し、長寿社会を迎えるなか、市民の本当の足となるためにも、ひとりでも多くの市民から利用してほしいとあいさつした。

「ひめさゆり」のマグネットをドアに着けたタクシー車両が正面玄関前に設置した仮の停留所前に停車。出席者が拍手で見送るなか、本格導入最初の乗客を乗せて出発した。

三条市デマンド交通の始まりは、平成19年11月に設立した三条市地域公共交通協議会。翌20年3月に総合連携計画を策定し、同年10月から社会実験を開始。三条地区の「循環バスぐるっとさん見直し実験」、下田地区の「下田地区デマンド交通導入実験」や「高校生通学ライナーバス導入実験」、井栗地区の「井栗地区コミュニティバス」などの社会実験を行ってきた。

三条市デマンド交通「ひめさゆり」は、平成22年10月からの試行運転と利用方法などは同じ。運行時間は月曜から金曜の午前8時から午後6時まで。予約は月曜から金曜の午前7時から午後6時まで。市内５つのタクシー会社に利用の1時間前までに「デマンド交通ひめさゆりの利用」と電話予約し、名前や電話、利用したい日時、乗る停留所と降りる停留所、人数を伝える。

利用料金は、距離や利用人数などで変わり、1人で乗車した場合2km未満は300円、7kmから10km未満800円、25kmから30km未満2,500円など。2人以上の複数ではさらに安く利用できる。

市では、三条市デマンド交通の停留所の場所や利用方法などを記した「三条市公共交通マップ」を6月1日号の広報紙と一緒に配布している。

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