過去に取り引きが多かった福島県に恩返しの気持ちもあって特殊鋼加工販売の相場商事(株)=相場亮嗣社長・三条市矢田=は2日、東日本大震災で三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと三条市に150万円を寄付した。
午前9時に相場社長と永井輝男取締役総務部長が市役所を訪れ、国定勇人市長に150万円の包みを手渡した。
同社は、文久元年1861年の創業でことしでちょうど150年。包丁など刃物を扱う金物卸業から、鉄鋼材料販売、刃物製造などを行い、ヤスキハガネや特殊鋼全般、金型材料なども販売している。
約50年前、昭和36年ころの資料によると当時、刃物材料の売り上げがもっとも多かったのが福島県内、次に三条市内、新潟県内、山形、長野の順で、福島の会津若松方面で売り上げの2割以上を占めていたという。
相場社長は、過去に福島の方に世話になったおかげで今の150年があると話し、その恩返しになればと福島から大勢の人が避難している三条市への寄付を決めたと話した。