三条凧協会(近藤吉昭会長)と三条市は4、5の2日間、三条・燕総合グラウンドで三条凧(いか)合戦を行っており、初日4日は快晴のもとで風にも恵まれ、広々としたグラウンドを舞台に次々と合戦を繰り広げた。
町内や同業者などでつくる20の凧組が参加。信濃川の上流側と下流側をロープで仕切って紅白に分け、相手の凧組と上空で糸を絡めて合戦。2日間の合計得点を競っている。
最高気温が27.1度の夏日となったこの日。午前中は風待ちの状態だったが、午後からは西よりの風が吹いてぐんぐん凧が揚がり、青空を背景にたくさんの六角凧が舞った。時間帯によっては、風が強すぎて、合戦相手ではない同じ色の組の凧とすぐに糸が絡んでしまうなど技術が求められ、「揚げ師泣かせの風」、「場所取りが大事だな」と話すベテランもいた。
凧糸が絡まって合戦が始まると、「糸、引け〜、引けっや!」っと掛け声がかかり、相手の凧糸を切ろうと揚げ師たちは砂ぼこりをあげて走った。
また、合戦会場となりのコートでは、自由凧広場として見物客に開放。本格的な六角凧やビニール凧などの販売もあり、親子連れはさっそく凧を買って合戦のない凧揚げをのびのびと楽しんでいた。
翌5日は午前10時から開会式を行い、午前中は子ども凧合戦や震災復興支援凧揚げ、アトラクションなどを行う。合戦は午後1時から4時までで、2日間の合計得点を競う。