燕市吉田大保町、フード&バー「noanoa(ノアノア)」(石橋勝行店主)は5日昼、燕市に避難している人たちを招待して燕市・吉田ふれあい広場でバーベキューを行った。
燕市が避難所を開設している消防本部・防災センターに避難している人は、すでに25人に減っているが、市内の公営住宅に避難している人も含めて47人が参加した。
石橋店主とその友人ら約20人のボランティアが手伝い、協賛もあって食材を用意し、焼き肉や焼きそば、ご飯にサケの身とイクラをのせた「はらこ飯」もふるまい、夏の日差しが照りつけるテントの下、広げたブルーシートのうえで汗を光らせながら味わった。
石橋さんは4月3日に燕市に避難していた子どもたち7人を店へ招待してカクテル教室を楽しんでもらった。「こういう機会を通じてお祭りみたいに楽しんでもらえればと思って」と石橋さん。「ゴールデンウイークが過ぎてから炊き出しがぱったり無くなってるんですよね。続けることが大切だと思うんです」と話していた。
80歳代半ばの男性は、津波で3時間も木につかまって命拾いし、翌朝4時にずぶぬれで救助された。震災が起こってしまったことは仕方がないという前提で、「津波がなかったらこんな経験はできなかった」、「勇気をくれたのは新潟県です」と震災で“得たもの”に目を向けつつも、「津波のことくどいたってしょーがねーよ」と話していた。