4、5の2日間、三条・燕総合グラウンドで行われた三条凧合戦は、19の凧組が紅白に分かれて競った結果、白組は東三条五月会、赤組は大町組景清がそれぞれ優勝した。
合戦2日目の5日も青空に恵まれ、午前9時に開会式を行って始まった。午前中は子供凧合戦や震災復興支援凧揚げやアトラクションを行い、合戦は午後から行った。
開会式では、国定勇人市長、近藤吉昭会長のあいさつなどに続き、揚げ師を代表して三条越路組の戸田鉄平さんが「揚げ師宣誓」を行い、東日本大震災に対し「われわれ揚げ師ができることは、被災地の1日も早い復興を願い、各組、一本の凧糸を通じ、助け合い勝利をめざし、この大空に威勢のいい三条六角凧を天高く舞い上げ、全国に力を与えられるような熱い熱い戦いをすることを誓います」と力強く述べた。
この日は東日本大震災の影響で三条市に避難している人を招待し、50人が参加。開会式後から午後2時ころまで、各組のテントに分かれてもらい、それぞれの組が昼食などをふるまいながら、三条の凧合戦について話したり、避難している人たちの話を聞いたりして交流した。
震災復興支援凧揚げでは、「がんばろう 日本!」、「がんばろう東北!」、「絆」などの文字を書いた凧も次々と揚がった。各凧組のテントで観覧していた福島の人たちのなかには、「みなさんに応援してもらって本当にありがたい」と話し、空に舞う凧が自分たちのような気がして、「あがれ、あがれ」という気持ちで糸を引きたくなって、思わずテントから飛び出した男性もいた。
合戦は、2日間の合計得点で順位を決め、閉会式では19の凧組のなかで最高得点55点を獲得した東三条五月会に白龍旗、赤組の最高得点43点だった大町組景清に吠虎旗を贈った。このほか、技能賞に清友会、殊勲賞に嵐南組、敢闘賞に三武会が決まった。
閉会式では国定勇人市長が「東日本に対して大きな声援を贈っていただいた」と礼を述べた。また、10月に再び三条で全国凧揚げ大会が開かれる、その時にはまた切磋琢磨した姿を見せてほしいと期待した。
白組 | 順 位 |
赤組 | ||||||||
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1日目 | 2日目 | 合計 | 1日目 | 2日目 | 合計 | |||||
午前 | 午後 | 午後 | 午前 | 午後 | 午後 | |||||
東三条五月会 | 13 | 27 | 15 | 55 | 1 | 大町組景清 | 10 | 25 | 8 | 43 |
三武会 | 6 | 16 | 4 | 26 | 2 | 三条越路組 | 8 | 13 | 9 | 30 |
凧の藤組 | 6 | 12 | 5 | 23 | 3 | 嵐南組 | 6 | 10 | 10 | 26 |
西裏館風神組 | 4 | 7 | 9 | 20 | 4 | 隆青会 | 6 | 10 | 9 | 25 |
清友会 | 7 | 14 | 1 | 22 | 5 | 健青会 | 6 | 14 | 5 | 25 |
一ノ門清正組 | 6 | 8 | 7 | 21 | 6 | 上町組 | 9 | 10 | 4 | 23 |
謙信組 | 4 | 7 | 9 | 20 | 7 | 旭組 | 1 | 18 | 3 | 22 |
三条小町会 | 1 | 11 | 7 | 19 | 8 | 市役所凧倶楽部 | 5 | 8 | 1 | 14 |
まろみ会 | 2 | 11 | 3 | 16 | 9 | 三龍会 | 5 | 5 | 3 | 13 |
10 | 雷神組 | 2 | 7 | 1 | 10 |