4日午後3時20分ころ、燕市国上地内の県道上で体長約40センチのカミツキガメ1匹が見つかり、燕署ではほかにもカミツキガメがいる可能性があり、注意を呼びかけている。
道の駅「国上」前の県道にカメがいて交通の障害になっているとバイクで通りかかった人から110番通報があり、燕署から署員が出動、捕獲した。池などでよく見るミドリガメなどよりはるかに大きく、車や路面にこすったのか、甲羅にはピンク色に傷ついた部分がある。
環境省野生生物課に鑑定を依頼したところ、外来危険性物に指定されているカミツキガメとわかった。その名の通り、人などにかみつくことがある。
輸入や飼育には届け出や認可が必要で、西蒲原地域では届け出がないという。同署管内でカミツキガメが放置されていたのは初めて。ただ、千葉県の印旛沼周辺のように繁殖が確認されている地域もある。
同署では、カミツキガメを飼育している人が放したか、あるいは輸送中の車から転落した可能性があると見ており、遺失物として処理する。長岡市・寺泊水族館はカミツキガメ2匹を飼育しているが、5匹まで飼育できるとのことで、7日朝にも同水族館に保護してもらう考えだ。
また、カミツキガメが1匹だけとは限らず、見つかった付近ではほかにもカミツキガメがいる可能性もあることから、同署では注意を呼びかけている。