燕市佐渡の住宅で庭に植え始めたバラがどんどん増えて、今ではバラ園と呼ぶにふさわしい多種多様なバラが見事の花が咲いており、日曜の5日は見学する一般の人たちが切れ目ないにぎわった。
庭の外側は1階がすっぽり隠れるくらいの高さがある生け垣が囲む。そこに咲くのはもちろんバラ。生け垣に空いたアーチ型の入り口を入ると、そこは視界すべてが一面のバラの花。市外から訪れる人も多く、「いやー、すごいねー!」「きれーな花らねっかって」と驚きの声を上げる。
近所の人も「毎日、見てるんだけど飽きねーね」。誰もが花を前にすると自然に笑顔になるから不思議だ。最近、この庭が掲載された雑誌を手に訪れ、主人のサインを求める人もいて、ちょっとしたバラのカリスマだ。
主人がバラを集中的に植えるようになったのは、6年くらい前から。自分の楽しみにと、値段の高い品種というより、ホームセンターなどで手ごろなバラを入手しては植え続けるうちに数年前から一般の人が見学に訪れるようになった。
公開しているとは言っていない。「見てくださいとは言ってませんが、見せてくれといわれればね」と主人は笑う。「公開すると責任があるからね」とあくまでも自主公開ではないと強調する。
一方で、「また来年とか言われるとプレッシャーになってね。頑張って手入れしてます」とも。バラの花に見入り、記念写真を撮る人をうれしそうに眺めている。まだこの先1カ月くらいは花が楽しめそうだ。