独立行政法人中小企業基盤整備機構では、6日から12日まで東京都・東急ハンズ渋谷店で「燕三条からの恩返し 被災地の元気の手助け!」と銘打った東北震災フェアを開いており、特設コーナーで燕三条製品を販売し、売り上げの20%を被災中小企業の支援の義援金に寄付する。
同店7Aフロアに5メートル四方の特設コーナーを開設。燕三条地場産業振興センターが同センター即売場で販売している燕三条地域の製品から600点近くをそろえて販売している。さらに8日から12日まで1丁800円で三条の鍛冶職人による包丁研ぎ直しを行い、10、11日は燕の清穂堂による鎚起銅器の実演販売も行う。
中越地震などで被災し、復興支援を受けた燕三条地域から東日本大震災で被災した中小企業の支援にいち早くアクションを起こそうと中小企業基盤整備機構から5月下旬に燕三条地場産業振興センターに話があった。
燕三条地場産業振興センターは中小企業基盤整備機構が設置する中小企業大学校三条校に職員派遣も行っている。また、震災以降、同センターを訪れる観光バスが減っていることもあり、PRにもつながればと積極的に協力している。
ただ、準備に十分な時間をかける余裕がなかったが、担当者は「季節的にビアマグなど父の日にアピールできれば、燕三条の上質な商品を知るきっかけになればいいなと」と期待している。