三条市立月岡小学校(大原貞雄校長)の6年生は、総合的な学習で「月小特製○○を作ろう!」をテーマにオリジナルのケーキとカレーラーメンの創作を目指しており、9、10日は給食に代えて地元のラーメン店でカレーラーメンを試食した。
試食したのは三条市曲渕2、山吾食堂(山井精吾店主)のカレーラーメン。9日は6年1組の28人、10日は2組の29人の児童が歩いて同店を訪れた。
三条発祥とされるカレーラーメンは、B級グルメブームもあって全国的に知られているが、10日に試食した2組の児童のうち、8割がカレーラーメンを食べたのは初めて。意外とカレーラーメンは食べられていなかったが、みんながあっと言う間にぺろりと完食した。
大湊爽生君もカレーラーメン初挑戦。ふだんラーメン店ではしょうゆラーメンを食べているが、「カレーの味もするし、ラーメンの味もするし、すごくいい組み合わせと思います」とカレーラーメンに大満足。ほかの児童も「カレーがめんにしみこんでおいしかった」、「また食べてみたい」、「いろんな具が入っていて楽しかった」と好評だった。
試食後に山井店主があいさつし、三条には132のラーメン店があり、うち30余りがカレーラーメンを提供、一昨年のトキめき新潟国体前後からカレーラーメンに注目が集まっていることなどを紹介。児童はカレーラーメンの値段、いつからカレーラーメンを始めたのか、カレーラーメンを調理するときに気をつけていることなどを山井店主に質問した。
また、ラーメンを切り口に燕三条地域を盛り上げようと地元有志でつくる「燕三条ラーメン王国」の代表、会社社長梨本次郎さん(37)=三条市東本成寺=は、ゆるキャラ「燕三条ラーメン's」を描いたパネルを持参して地元ラーメンをPR。「カレーラーメンの歌」に乗せた体操「カレーラーメン体操」を創作し、プロモーションビデオを撮影する「三条『カレーラーメン体操』キッズプロジェクト!」への参加も呼びかけた。
6年生は総合的な学習の一環で「月小特製○○を作ろう!」をテーマに、児童オリジナルのケーキとカレーラーメンを創作し、実際に店で販売してもらおうという取り組みを行っている。
「学校を社会のなかにリンクさせる部分をもたせたいと思いました」と担任の目黒愽子教諭。体験や人を通じて児童が社会とかかわり、燕三条のモノづくりの意識も芽生えたらといったねらいがある。
先に三条市月岡1、「菓子工房クリュ」のケーキも学校で試食しており、6年生はケーキとカレーラーメンのどちらかを選んでオリジナル商品の開発に着手。10月ころに試作、プレゼンを行ってそれぞれの店からアドバイスをもらって実際に商品化してもらう。また、これらのプロセスをホームページで公開し、告知、PRしながら進めていく。