三条市は、それまで市内4カ所に設置していた東日本大震災に伴う避難所を5月末までに2カ所に減らしたが、6月16日をもって今度は体育文化センターの避難所を閉鎖し、総合福祉センター1カ所に統合する。
三条市が3月16日に避難所を開設して以来、避難所の受け入れはピーク時で勤労青少年ホーム「ソレイユ三条」と農業体験交流施設「サンファーム三条」を含む4カ所で合計611人にのぼった。
その後、集合住宅への転居や帰省で避難所で生活する人は減り、夏に向けて冷房施設がない避難所での生活は厳しいため、5月末に避難所を再編して体育文化センターと総合福祉センターの2カ所に統合した。
さらに避難所の人が減り続けたため、入浴設備のある総合福祉センター1カ所に避難所を統合し、体育文化センターを閉鎖することにした。10日現在、総合福祉センターで59人、体育文化センターで33人の計92人を受け入れている。
体育文化センターから総合福祉センターへの移動は6月16日に行う。体育文化センターの避難所に利用している部屋は、掃除などを行ってそれから数日後に利用を再開する。
また、これに伴って総合福祉センターでは避難者を複数の部屋に分散して受け入れているが、多目的ホール1カ所に集約。避難所で生活する人はもちろん、避難所から集合住宅などへ移った人もふるさとの情報などを入手、共有できる交流の場を集会室に設置する。