燕市は初めて吉田庁舎に緑のカーテンを設置。ゴーヤの葉で日差しを遮り、夏の電力供給不足に備えて節電の効果を試している。
庁舎は上から見ると、「口」の字の形で真ん中に中庭がある。中庭の中心から見て北側のガラス面に9日、職員が設置した。正面玄関を入った突き当たりで、来庁者の目にも緑が映って視覚的にも「涼」を呼ぼうというわけだ。
平屋部分で、屋上から幅1.8メートル、長さ5メートルほどの緑のネットを3枚張った。それぞれの下にプランターを2つずつ、プランターにはゴーヤの苗を3本ずつ植えたが、分水庁舎からも緑のカーテンを設置したいとの要望があってプランターから1本ずつ苗を間引きした。
ネットは1枚3,000円足らず、苗は1本108円、プランターは都市計画課公園緑地係の持ち物と格安。担当の今井和行総務課副参事は「つるが伸びないうちはそんなに水をやる必要はないらしい」、「実を取ると伸びなくなるとか」と初めての業務の苦心している。
まだ、つるはひざ下くらいの高さまでしか伸びてなく、ネットにも届いていない。この夏、これ以上の緑のカーテンの増設は時間的にも難しそうだが、今回の経験を今後の緑のカーテンを使った節電に生かしていく。
また、国定勇人三条市長もこの日行った定例記者会見で三条庁舎と下田庁舎に緑のカーテンを設置すると発表しており、地域での緑のカーテンを生かした節電の動きに拍車がかかりそうだ。