三条市は、このほど市立図書館の子ども向け広報紙に連載されている子ども向けの三条の歴史紹介をまとめた『三条むかしむかし物語』をこのほど発刊した。
B5判、223ページで4,000冊を作成。市内小学校に各校40冊ずつと図書館に5冊ずつ、市内中学校の図書室に5冊ずつ、市立図書館に40冊、そのほか県内図書館にも配布した。
「歴史民俗産業資料館を拠点とした子ども歴史教育支援事業」として国の地域子育て創出事業の補助を受けて出版した。元になったのは市立図書館が毎月発行している子ども広報紙「フィンダス」に「みの虫博士」こと元市立図書館長で日本民具学会会員の三条市西大崎、五十嵐稔さん(80)が連載する「三条むかしむかし」。連載は「フィンダス」の前身「ガンバ」の1992年11月号から始まり、実に19年も続いている。
連載は旧三条市の古代の話から順に時間軸に沿って続き、これまで連載した205話に栄地区と下田地区の10話を加えた215話を加筆、修正してまとめた。やさしい文章や漢字にはすべて振り仮名があるので小学生から読むことができるが、おとなでも知らない歴史が満載。子どもだけに読ませておくのはもったいない資料的価値の高い内容となっている。