三条市は、中心市街地活性化を図る「まんなかプロジェクト」での一環で、平成21年度と22年度の2年間、市内中心市街地を対象に行った歴史的建造物調査をまとめた『三条市中心市街地歴史的建造物調査報告書』をこのほど作成した。
報告書はA4判75ページ。前段が21年度に行った全件実踏調査、後段が22年度に行った総合調査に分かれる。全件実踏調査は、基礎資料を整備しようと、長岡造形大学の平山育男教授をはじめ学生、市民調査員、三条まちづかいの会、三条歴史研究会、建築と都市を考える会などで調査組織をつくって行った。
1,542の家を目視で外観を確認して建築の年代や形式、道路との関係などの統計データもまとめ、さらに三条市中心市街地の街並みと町屋の特徴など7項目をピックアップしてまとめた。
調査した建物のリストを作成、1軒ごとに写真も撮影。さらに中心市街地大通りの北側街並みの連続立面図を作成し、大通りから見る建物の並びをひと目で確認できる。
22年度の詳細調査は、全件実踏調査で作成したリストに掲載したなかから11件を詳細調査した。平山教授らが調査し、それぞれの建物の沿革や概要、平面、構造などをテキストにし、内部の写真や平面図も加えている。
また、この報告書は歴史セミナーなどの資料としても活用したい考えで、ことし秋には平山教授の解説による報告会も開く計画だ。目次は次の通り。