三条造園建設業協会(関喜代治会長・5社)は21日、ボランティアで三条市丸井今井邸の庭木の剪定(せんてい)作業を行い、暑苦しいほどうっそうとした緑に包まれていた庭園は見違えるほどすっきりした。
同協会は市内の造園業などを行う5社でつくる。今井邸でのボランティアは今回が初めて。若手の協会員が丸井今井邸の前を通るたびに、手入れのされていない庭木が目につき、「はさみを入れたい」と思ったのがきっかけ。その思いを受けて、協会でボランティア作業を行うことにした。
午前8時ころに、同協会会員など各社から11人が集合。あわせて、同施設の指定管理者でもある「丸井今井邸保存会」(小川高示会長)の会員数人も手伝って夕方まで1日がかり今井邸の庭木を剪定した。
庭木は、マツ4本、クロマツ1本をはじめ、モミジ、ヒバ、タイサンボクなどの古木で、高さが十数メートになる大きなものもある。高所作業車4台も投入し、庭の外から作業したり、2階建ての今井邸の屋根くらいもある高い場所に登って、枝を落としたり、刈り込んだりした。
朝のうちは雨が降り、最高気温28.3度の蒸し暑さの中、会員たちは長そで、長ズボンの作業服にヘルメットをかぶっての作業。昼の休憩で下に降りたときには玉の汗が噴き出していた。
関会長によると、アカマツの枝は6割ほど枯れていたため、かなり枝を落としたが、2、3年後には緑がよみがえると言う。また、大きなモミジは「大杯」という品種で秋には真っ赤ないい色になるはずと話していた。
小川会長によると、庭木の剪定作業は、7、8年ぶり。行政からの管理料がないなかでのボランティア作業は本当にありがたいと話し、感謝。さらに、作業前までは「真っ暗だった」と薄暗かった庭が明るくなり喜んでいた。三条造園建設業協会の会員事業所は次の通り。
▲関庭苑(鶴田)▲(有)グリーン造景企画(長沢)▲(株)向陽園(下保内)▲斉藤六左園(下保内)▲松造園(上保内)