この夏の計画停電回避に向けて県は21日午後1時から午後5時まで、電力消費量のピークを昨年より15%減らす「ピークカット15%大作戦」の3回目のトライアルを行った。三条市では先に策定した節電行動計画に沿って庁舎や施設の蛍光灯を消すなど節電に取り組んだ。
三条市は14日、「三条市夏季の電力不足に対する節電行動計画」を策定。夏場の電力需要の増加による電力不足を避けるための市民、行政、事業所の主な取り組みを示した。
市の主な取り組みは、冷房温度を市民が集まる場所(ホールやイベント会場)は28度、庁舎と施設の事務室は29度に設定。庁舎事務室内の3分の1と通路の消灯、パソコンに節電ソフトを導入、本庁舎のエレベータの稼働半減など。
3月の東日本大震災発生後からすでに庁舎内の節電を行っている。照明の一部を消すなど電力をそれまでの半分に減らした。さらにピークカット15%ということで、今回は震災前の3分の1以下を目指した。
この日の三条庁舎は、室温が29度の達しなかったので冷房は入れなかった。照明の消灯やエレベーターの稼働半減を実施し、午後からは午前中よりさらに蛍光灯を消し、正面玄関にあるエレベーター2基のうち1基を停止した。
市民が訪れる窓口のある低層棟では、4列ある蛍光灯のうち、それまでは1列の消灯だったが、午後からは3列を消灯した。窓が多いので、庁舎内でも比較的明るく終了の午後5時まで続けられた。曇りがちだったので採光が少ない場所では夕方になると手元が暗くなり、多少の電気をつけなくてはならないところもあった。
また、昨年から気温29度までエアコンを稼働しない市役所庁舎だが、窓の多い場所など、こちらも場所によっては暑さを感じるという。外から訪れる市民の暑さを少しでも和らげようと、冷房対策のため、このほど市民窓口課前に扇風機2台を設置した。新潟県:「ピークカット15%大作戦」特設ページ