三条市体育協会(野崎勝康会長)は22日、三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと50万円を三条市に寄付した。
午前9時15分に野崎会長、熊倉正栄理事長、金子謙一事務局長の3人が市役所を訪れ、50万円を義援金として国定勇人市長に手渡した。
野崎会長は、同協会の理事会開催後の8月ころの寄付を予定していたが、体育文化センターの避難所が閉鎖されるなど、避難所の利用者が減少していることから、あまり遅くならないうちに寄付を早めたことを話した。
しかし国定市長は、避難所の人は減っているが、アパートなどに移った人も含めると、市内には約370人が避難生活を送っていることを紹介した。
さらに、ほとんどが原発20キロ圏内の人たちで、すぐには自宅に戻れない状況。長期化も予想され、義援金も遅いことなどはないとした。さらに、市長は、寄付に訪れる人たちに感謝するとともに、義援金ということだけではなく、市民にも今後も支援の気持ちを持ち続けてほしいとも話した。
野崎会長は、先の新潟エコスタジアムでのプロ野球の試合で、三条市に避難している南相馬市の男の子が始球式を務めたことにふれ、「避難している人たちに、逆に元気を与えられた」という人も少なくないと話した。さらに、懇談のなかでは、三条市に避難している小学生が市内のスポーツ少年団に参加していることや、ソフトテニスの北信越大会に出場することなどもあった。
また、三条市体育協会では、新潟県体育協会を通じて東北3県(岩手、宮城、福島)への友情基金として15万円を寄付している。