燕市立分水中学校(太平敏夫校長・生徒415人)は22日、同校で総合的な学習の時間で職業講話を行い、主に地元で働く15業種、21人による講話を1、2年生256人が選択して聞いた。
業種は自動車学校、警察官、自衛官、建設業、美容師、金融業などさまざま。業種ごとに体育館や教室に分かれ、同じ内容の講話20分と質問10分のメニューを3回、繰り返した。
生徒はあらかじめ聴きたい講話を希望し、生徒ひとりにつき3つの業種の講話を聞いた。講師はそれぞれ身近で働く現職の人。歯科医や保育士など接点が多い職業もあれば、中学生では直接にはまったく縁のない保険業、イメージはあっても意外と現場を知らない自衛官など、働く人の生の声にメモを取ったりして聞き入っていた。
同校ではキャリア教育の一環として一昨年から毎年、1、2年生を対象に職業講話を行っている。生徒の職業に対する関心を高め、仕事の大変さや喜び、やりがいなどを感じてもらうのがねらいだ。
2年生はこの後に行う職場体験の前段階の意識付けという意味もある。担当教諭は、「子どもたちは地域の人や社会の方と話す機会が少なく、緊張をもって話を聞いてくれる」とその有効性を話している。