三条商工会議所青年部(佐藤佳宏会長)は22日、9日に開いた特別講演会会場での募金と講師のヨシ・トーヤさんの善意で寄せられた講演料合わせて15万円近くを、三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと三条市に寄付した。
午前9時半に、同青年部の佐藤会長、佐藤俊光副会長、特別講演会を担当した交流委員会の渡辺俊一委員長の3人が市役所を訪れ、佐藤会長から国定勇人市長に14万9,437円の善意を手渡した。
9日に三条商工会議所で特別講演会を開いた。美容業会の巨匠、ヨシ・トーヤさんを講師に「『世界で一番愛されている美容師』ヨシ・トーヤ氏が語る成功の哲学とは」をテーマに、会員をはじめ一般など約200人が聴講した。
会場に募金箱を設置して東日本大震災の影響で三条市に避難している人たちへの支援を呼びかけたところ、4万9,437円の善意が寄せられた。また、その趣旨に賛同した講師のヨシ・トーヤさんは、講演料すべてを役立ててほしいと寄付し、同青年部に託した。
同青年部は、4月の避難所での炊き出しをはじめ、5月には今回と同じく三条市に避難している人たちのためにと会員らの募金を三条市に寄付しており、支援の活動を続けている。
それでも、佐藤会長は「まだまだ先がありますが、私自身、震災ボケというか、昔のことになっていく感覚」と正直に話すと、国定市長は「人間、つらいこととかを忘れていくのは当たり前のこと」、「意識して覚醒していかないと」と言い、継続する支援に感謝するとともに、被災地ではない三条市が行う支援の形について話した。