2004年の7・13水害を教訓に作成した「三条市水害対応マニュアル」に基づいて三条市は日曜の26日午前、同報警防災行政無線を活用した水害対応総合防災訓練を行うので、市民に周知している。
水害のあった翌年から毎年行っている訓練。市、消防団、自治会、自主防災組織、民生委員、県、三条署、ライフライン関係機関、介護サービス事業者などが参加し、市職員による職員参集訓練や災害警戒対策本部などの設置訓練、消防や消防団などによる水防訓練、応急救護所設置訓練、救助訓練などを行う。
今回、初めての訓練として、モデル地区を選定し、今年度作成した「三条市豪雨災害対応ガイドブック」に掲載されている「逃げどきマップ」の行動指南に基づく避難方法で災害時要援護者避難支援の検証を行う。また、災害対策本部内では「統合型地理情報システム(GIS)」を活用した本部内の情報共有体制強化を図る。
訓練は、午前9時から11時までに行うが、昨年までと同じく災害の発生時刻や場所、規模などを事前に公表せず、当日に防災担当職員が発表する災害の推移に対応して訓練、活動する。
消防などの応急救護所設置訓練、消防団員による水防訓練は、午前9時ころから五十嵐川の渡瀬橋上流右岸河川敷で行い、当日の天候や災害などの発生状況にもよるが、午前10時ころから県のヘリコプターも参加して救助訓練などを行う予定だ。
市では、訓練では、防災行政無線の放送やサイレンの音などに驚かないようにと呼びかけるとともに、あわせて、「避難準備情報」と「避難勧告」発令時には安全安心メールも配信して周知する。また、この機会に浸水想定区域図や逃げどきマップなどが掲載された「三条市豪雨災害対応ガイドブック」を使って、避難場所や非常持ち出し品の確認など、市民の災害への備えにも期待している。
訓練当日、三条市が実際の非常配備体制をとっている場合や災害発生が予想されるときは中止する。