新潟県民謡協会県央支部(富田新治支部長)は24日、東日本大震災で燕市内に避難している人のために役立てほしいと燕市に3万8,936円を寄付した。
同支部は新潟県民謡協会に加盟する民踊団体のうち、燕市をはじめ見附、寺泊、出雲崎、月潟、与板などの地区にある11団体で構成。毎年、別の地域に会場を変えて支部の大会を開いて1年の練習の成果を発表しており、ことしは6月12日に燕市文化会館で「第20回民踊民舞の旅」を開いた。
各加盟団体が民踊の歌や踊り、演奏を披露し、約300人が来場。東日本大震災で被災した人たちを少しでも助けることができればと初めてチャリティーを行い、会場に募金箱を設置するとともに出演者からカンパを募った。
午後3時半に富田支部長と今大会の星野和之会計担当の2人が市役所を訪れて、鈴木力市長に封筒に入った善意を手渡した。
富田支部長は、大会には避難所から8人が来場してくれ、急きょ、加盟団体が「新相馬節」、「相馬盆歌」、「会津磐梯山」の3曲を披露したエピソードを紹介。鈴木市長は当時、会場へ行かれなかったが、「病気がちでふだん寝てばっかりの(避難所の)人が行かれたと聞いて注目してました」と話した。
また、ことしの燕市の夏まつりも近づいているが、富田支部長は鈴木市長が市内3地区の統一した民謡の創作を提案していたことに賛同。自身が「燕甚句」の踊りの振付をしており、ことしは間に合わなかったが新しい燕市の民謡にも期待していた。