燕三条地域節電検討会議(座長・山崎悦次燕商工会議所会頭)は24日、燕三条地域の夏期の電力需給対策について記者会見し、節電の基本方針、ピークカットの期間と時間、節電の取り組みの内容を示した。
座長の山崎燕商議所会頭は、4月26日開かれた燕三条地域景況対策会議で節電検討会議を組織して燕三条地域の電力需給対策を検討した経緯を説明してから概要を話した。
基本方針は、産業の生産活動への影響を最小限にし、燕三条地区全体で対前年比15%ピークカットを達成する。ピークカットの実施は、7月1日から9月9日まで、平日の午前11時から午後5時までだが、それ以外の時間も節電に努める。さらに節電意識を高めるため、8月第1週の1日から5日までを節電強調週間と設定する。
さらに具体的な節電方法、節電支援、節電効果を示した。節電方法は需要家別、業種別対策として大口需要家が目標15%、小口需要も同15%(業種によっては+α)、家庭は目標15%+α。平日の電力需要抑制のため、休日シフト、夏期休暇の増加や分散化を推進する。
節電支援では、6月27日と7月以降に節電セミナーを開催。ホームページや広報で節電ノウハウの情報提供と啓発活動を行う。
節電効果では、電力の需要実績の「見える化」をはかり、燕三条地域の毎日の電力需要実績と目標値(昨年比15%減の値)と比較した節電グラフをホームページなどで提供する。
斉藤弘文三条商議所会頭は、「休日のシフト替えがいちばん効果があるんじゃないか」とし「最も大事なのは家庭の節電」で、企業としても家庭での節電の社員に徹底も必要とした。
また、質問に対して山崎燕商議所会頭は「会社がおかしくなったり、製造のダウンとか、そういうことがあってはならない」と闇雲に節電に取り組めない難しさも話した。鈴木力燕市長、国定勇人三条市長もそれぞれ市としての節電の取り組みについて話した。