「生きる」ことへの希望、明日への夢をどんな時も投げ出さなかった少女の物語の映画『育子からの手紙』が7月9日の午前10時からと午後2時からの2回、三条市中央公民館で上映される。
映画は村橋明郎監督作品。副島喜美子さんが実話をつづった著書『育子からの手紙―十五歳、ガンと闘った日々 』(筑摩書房刊)を映画化した。
『育子からの手紙〜十五歳、ガンと闘った日々』は1989年の出版。15歳という若さで他界した少女の「生」と「希望」を世に伝えたい、その一心でふつうの主婦が記した著作だった。入院先の病室でとなり合せたのが育子という少女で、病気と闘いながら急速に成長していく多感な少女、どんなときも希望と明日をあきらめなかった育子の実話を描いた。
その原作を基に、映画では再び現代に「生」と「希望」を問い、そこに息づく「愛」と「感謝」を伝える文芸作で、2010年4月にロードショー公開された。
キャストは、宮崎香蓮、原日出子、有森也美、天宮良、颯太、渡瀬恒彦、佐藤B作など。文部科学省特別選定作品で、上映時間106分。今回は三条上映委員会の主催で上映される。
チケットは、おとな1,000円、高校生以下500円。三条市中央公民館をはじめ、嵐南、下田、栄の各公民館などで取り扱っている。