加茂青年会議所(桑原宗巳理事長・会員46人)は26日、加茂市の加茂山公園を会場に「小京都を楽しむ会 AKARIBA 2011 -夏-」を開いた。痛恨の雨に見舞われ、大幅に規模を縮小したが、来場者には大満足の内容だった。
小京都、加茂市の魅力をあかりで演出しようと、ことしで5年目となったイベント。加茂山公園一帯をあかりで彩る計画だったが終日、雨が降り続く梅雨の長雨で、計画したあかりの仕掛けの大半を中止した。
それでも会場入り口では、テントの下で和傘を使ったあかりで歓迎し、願いごとを書いたハート型のカードを下げる「願いごとキャンドル」、キャンドルでハートを描く「ロマンチックステージ」を設置した。
「ロマンチックステージ」は、野外ステージに600個のキャンドルでハートを描く計画だったが、それをぐっとサイズダウンしたものの、約200個のキャンドルでハートを描き、来場者からハートの真ん中に入って記念撮影してもらった。
イベントは加茂市民体育館のなかに移して行った。飲食ブース「あかりば横町」も店開きし、イベントはご当地ヒーローの小京都戦隊カモレンジャーショーに、地元よさこいチーム「あってねぇ」によるよさこい踊り。
夜は体育館内に移したあかりをともしてAKARIBAスペシャルライブ。加茂市を中心に活動する音楽事務所「オトノハコ」所属のアーティスト、燕市出身のフルート奏者本宮宏美さん、間もなくメジャーデビューのシンガー小宮陽子さん、シンガー高岡奈央さんがライブを披露した。
晴れを想定した内容とは比べるべくもないが雨のなか、それほど期待せずに来場した人たちにとっては予想以上だった。照明を落とした体育館には色とりどりの明かりが浮かび上がった。
ライブは多いときで300人近くが鑑賞。「恋するAKARIBA」をテーマにしたねらい通りにカップルの来場が目立った。「これだけのものを無料で楽しませてもらえるんですからね。秋も必ず来ます」と話す人もいて、来場者を満足させるには十分な内容だった。
ことしのAKARIBAは、秋にも9月24、25の2日間で開く。その最終日の目玉、会場で結婚式を挙げる「AKARIBA Wedding」には、すでに7組の応募があり、加茂JC会員は秋のリベンジを誓っていた。