社会福祉法人長久福祉会の本成寺保育園ときらきら保育園が三条市に避難している人たちのために職員や保護者の善意18万円余りを寄付 (2011.6.29)

社会福祉法人長久福祉会が設置する本成寺保育園＝芳賀貴子園長・三条市西本成寺1＝、きらきら保育園＝皆川貞子園長・同市北新保2＝の2保育園は29日、三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと職員や保護者の善意合わせて18万円余りを三条市に寄付した。

左から芳賀本成寺保育園園長、皆川きらきら保育園園長、国定市長

午前9時に本成寺保育園の芳賀園長ときらきら保育園の皆川園長が市役所を訪れ、両保育園職員の善意15万7,000円と、きらきら保育園の保護者からの善意2万4,007円を国定勇人市長に手渡した。

2004年の7・13水害では、両保育園とも浸水などで大きな被害を受け、さまざまな支援を受けた。「わたしたちも水害のときはお世話になりました。（東日本大震災の影響は）そのときとは比べものにならないことでしょうけれど」と言うと国定市長は、被害の規模の大小ではなく、被災者の「一人ひとりの気持ちは変わらないはずです」と善意に感謝した。

園長は、両保育園の園児は4月に総合福祉センターとソレイユ三条の避難所で避難している人たちに歌を披露したことを紹介した。出かける前に「どんな気持ちで行ったらいいと思う」と聞いた職員に、「ぼくたちのにこにこした顔を見てもらいたい」と子どもたちが答えたという。

最後の曲『ふるさと』は静かに聴いてくれ、子どもたちも真剣な表情に変わった。「子どもたちにも何かが伝わったようだった」、「本当にいい経験をさせてもらいました」と話した。国定市長も子どもたちの笑顔は元気を与えてくれると言い、こうしたボランティアを「またいつかのタイミングでお願いできれば」と話していた。

29日昼までに、三条市に避難している人たちのために役立ててほしいと市に寄せられた寄付は総額8,289万円余りとなった。これまでのところ、避難所から市内のアパートなどに移る人たちへの1人世帯20万円、2人以上世帯30万円の支援金に活用している。