JAにいがた南蒲青年部いちい支部(森山秀吾支部長)と田上自動車学校=田上町=は28日、地域活性化などを目的にした「若手イケメン農家と農業体験」を行い、同自動車学校の合宿コースに県外から参加している教習生10人が三条市内の農家で野菜のもぎとりやウシの乳しぼりなどを体験した。
同自動車学校は合宿コースを開設しており、合宿専用宿舎などに滞在して自動車免許などを短期取得できる。年間を通して関東を中心に県外から大勢の若者などが利用している。
合宿コースで学ぶ遠方からの教習生に、楽しみながら地域のいいところを知ってもらい、地域の活性化にもつながればと、本来の教習とは別に地域からの提案を受けて体験コースを設定している。
そうしたコースのひとつが、「若手イケメン農家と農業体験」。この日は午後2時から、三条市岩淵、内山農園でトマトやキュウリの収穫体験、同市貝喰新田の酪農家、村佐喜農場で乳牛のえさやり体験などを行い、それぞれの後継者の内山寿徳さんから野菜の生産について、村山喜隆さんから乳牛の飼育や牛乳の生産について聞いた。
梅雨空の下で20歳代を中心とした教習生たちは、用意された黒いゴム長靴に履き替えて蒸し暑いビニールハウスに入った。夏場はハウス内の気温は50度にもなるといった話も聞きながら、真っ赤に熟したトマトを収穫。その場でかぶりつき、もぎたての味を楽しんだ。
乳牛40頭、育成牛20頭を飼育している農場では、体が大きく白と黒の斑模様が特徴のホルスタイン種がずらりと並ぶ牛舎に入って話しを聞き、牛を怖がることもなく、えさやり体験。乳しぼりを体験した参加者は、「あったかくて、やわらかい」、「めったにできない貴重な体験をさせてもらった」と話していた。