燕市教育委員会では7日から13日まで燕市中央公民館で平成23年燕市遺跡展「いにしえの燕ー市内の遺跡をめぐるー」を開き、燕市で確認された227の遺跡のなかから6つの遺跡を約200点の遺物展示とともに紹介する。
紹介するのは、海岸部で確認された旧石器時代の「有馬崎(ありまざき)遺跡」=国上=、燕市が昭和35年に初めて遺跡発掘調査を行った「幕島(まくじま)遺跡」=渡部=、古墳時代からの集落の形が見つかった「五千石(ごせんごく)遺跡」=五千石=、律令時代の幕開け「三角田(さんかくだ)遺跡」=松橋=、出土品が語る平安時代の集落「上町(かんまち)遺跡」=笈ヶ島=、平安から室町時代の川を利用した物流ネットワーク「北小脇(きたしょうわき)遺跡」=米納津=。
日曜10日は遺跡体験イベントを行う。午前10時からと午後2時半からの2回、それぞれ30分ていどの展示説明を行い、午前10時から午後4時まで勾玉(まがたま)づくり、クイズラリー、土器パネルなどを行う。勾玉づくりだけは材料300円が必要で、作った勾玉は首から下げるアクセサリーとして持ち帰る。
昨秋、燕市と三条市を会場に初めて燕三条遺跡展が開かれた。燕市ではこれまで遺跡発掘に関する展示などがほとんど行われてこなかったこともあり、予想を上回る好評だった。昨年、来場した人からはほかの遺跡も知りたい、見逃した人から見学したいという要望があり、ことしも開くことにした。
市内小学校による団体見学もあり、6日までに5小学校が見学を予定している。開場は毎日午前9時半から午後5時まで、入場無料。