三条市社会福祉協議会の東日本大震災で津波の被害を受けた岩手県陸前高田市でボランティア活動をする「三条市民ボランティアバス」が8日早朝、市民20人と職員5人の合わせて25人を乗せ、2泊3日の日程で出発した。
ボランティアバスに応募したのはすべて男性で、26歳から70歳までの三条市民20人。午前7時から三条市総合福祉センターで出発式を行い、市社協の職員20人余りが見送りに訪れたなか、参加者を前に市社協の藤田五十一副会長と国定勇人市長があいさつした。
藤田副会長は、「皆さま方の明るい気持ちをいかして、被災地の方々にその明るい気持ちを笑顔にかえて、活力になる運行になっていただくように」、「ご無理をなさらないで自分のペースでご活躍を」と願った。
国定市長は、陸前高田市の市長から直接、大型連休後はボランティアが減り、「現実的には、がれきの撤去を含め、まだまだ復旧にはほど遠い状態」と聞いており、「皆さま方が現地に赴かれ、その手、その足で一つ一つ動かしていただくことが、まさに陸前高田の復旧に、お役に立っていく」、「どうか、皆さま方の背後には三条市民10万4千人がいるんだと胸にいだいていただいて、大変過酷なスケジュールではありますが、気概を持って任務にあたって」、「どうか、陸前高田の苦しんでおられる皆さま方に、少しでも明るい笑顔、明るい勇気を与えてください」と激励し、全員の健康と安全、無事を願った。
一行は、午後3時に宿泊先の陸前高田市の旅館に到着予定。翌9日は8時45分に陸前高田市災害ボランティアセンターに到着し、午後3時まで活動。10日は午前中、活動し、午後1時に宿舎を出発、帰路につき、三条市には午後8時ころ到着予定。