燕市は、福島県や南相馬市の方針を受け、防災センターに設置している避難所を7月31日で閉鎖する。燕市の避難所は3月17日から137日間での閉鎖となる。
福島県は必要な仮設住宅の完成を目指して県民すべてが一日も早く故郷に戻れるよう整備を進めている。南相馬市は市民の帰還計画を策定し、7月末までに一次避難所からの自発的な退去を呼びかけていていることから、燕市の避難所も7月31日で閉鎖することにした。
ただ、南相馬市は12日、市外に避難している市民に対し、1次避難所にいる人は今月末まで、2次避難所にいる人は8月末までに避難所を退去し、自宅や市内の仮設住宅へ戻るよう求める文書を送ったが、安全が確認できていないなかでの帰還要請に避難している市民から強い反発も出ている。
燕市は、福島県や南相馬市の方針を受け、防災センターに設置している避難所を7月31日で閉鎖する。燕市の避難所は3月17日から137日間での閉鎖となる。
燕市では、ほかに市民体育センターと手まりの湯に避難所を設置したが、人数の少なかった手まりの湯は間もなく閉鎖。市民体育センターも5月14日に防災センターに統合されて閉鎖となり、市内の避難所は防災センター1カ所だけとなっている。
避難所の受け入れのピークは269人にのぼったが、13日現在で防災センターの入所者はわずか13人。閉鎖までに地元への帰宅、燕市内の雇用促進住宅や借り上げアパートへ転居の予定だ。
閉鎖を前に燕市内で暮らしている被災者を支援するため、7月下旬に市役所吉田庁舎厚生室に被災者サポートセンターを設置。福島県や南相馬市などからの各種情報を提供し、被災者相互の情報交換を図る交流スペースを設ける。
また、20日午前9時から旧第2避難所の燕市体育センターの畑で避難者向けの貸し農園の収穫を行う。保育園児によるジャガイモ掘りを行い、避難所の閉鎖に伴って7月下旬に収穫した野菜を使った収穫祭を行う予定だ。