加茂市と友好関係のロシアのコムソモリスク・ナ・アムール市の子ども代表団(団長=レオニード・バグリンツェフ副市長、団員16人)が11日から加茂市を訪問しており、12日は小池清彦加茂市長を表敬訪問した。
加茂市とコムソモリスク・ナ・アムール市は、平成3年から交流を始め、翌年から同市の子ども代表団が訪問。7年からは毎年、交互に両市を訪問して交流を深めており、今回が20回目の子ども代表団訪問となった。
節目のコムソモリスク市代表団は、同市のレオニード・バグリンツェフ副市長を団長に、14歳から17歳の男6人と女6人と学校長など引率3人の計16人。一行は前日11日昼過ぎに成田空港に到着し、午後8時半ころに加茂市の宿舎に入った。12日は午前9時10分に市役所を訪れ、庁舎玄関では小池市長や職員数十人が拍手で迎えた。
小池市長は歓迎のあいさつで両市の交流が永遠に続き、発展するように祈り、3月11日に発生した東日本大震災でコムソモリスク・ナ・アムール市の市長からメッセージが届いたことにふれ、「大変ありがたいお言葉をいただき。心強いこと」と感謝の気持ちを伝えた。
また、同代表団員は語学、数学、体操、水泳など各分野で同市、あるいは国内でトップクラスの生徒。小池市長は、「毎年、極めて優秀な生徒さんがおいでになり、大変光栄です」と歓迎し、楽しい滞在となることを願った。
レオニード団長は、20回目の代表団として「うれしさと、責任を感じている」、加茂市の印象を「きれいなまち」と話した。また、コムソモリスク市は来年80周年を迎えることから、今は準備で市内の施設の改築などをはじめ、まちをきれいにしていると紹介した。
さらに、3月11日の震災で被害に遭った人たちを案じた。震災発生からしばらくの間は、ハバロフスクの領事館近くにロシア人が集まり、義援金や物資を持参したり、ろうそくに火をつけたりして祈ったとも話した。
その後の懇談では、引率の学校長や生徒から加茂市や日本の教育や生活習慣など次々と質問があった。
この日は、加茂市内を見学、七谷中学校を訪問し、午後6時から歓迎パーティーに出席。13日は新潟市の水族館などを見学。14日は加茂市内で若宮中学校と石川小学校、第三平成園などを訪問し、温水プールや加茂美人の湯で温泉も体験。15日は体操トレーニングセンター、芝野保育園訪問のあとシーサイドラインなどを見学し、この日から加茂市内でホームステイをして交流を深め、18日に帰国する。