三条市教育委員会は19日、先に小中一体校の問題を考える会(外山晴一会長)から受けた公開質問状に対する対応について、第3回協議会を開いて協議した。
松永悦男教育長、長沼礼子委員長をはじめ教育委員5人が出席。各委員の意見を聴いたあと、「教育委員会としての基本的なスタンス、考え方についてを、あらためて書面で回答する」と決め、内容は事務局に一任し、委員が確認してから送付することとした。
公開質問状は、7月7日付けで松永教育長宛に外山会長名で送付された。第一中学校区で三条市が建設を進める小中一体校の建設についてに対する質問と要望が主な内容。「運営方針に対しての疑問、不安」、「児童、生徒への不安」、「火災が起きたときの不安」、「通学バスについての疑問、不安」、「校地、校舎に対する疑問、不安」、「三高跡地に一体校を建設する理由について H21.6.22経済文教常任委員会での資料について」、「業者の選定について」、「教育の独立について」の8分野23項目に及ぶ。
事務局は、質問の中心である小中一体校については、すでに説明会などさまざまな場で質問や意見を聞き、基本的な考え方や説明を示したとする。第一中の一体校は平成26年開校を目標として準備を進めており、今後、学校を主体にさらに具体的な内容を詰める部分もあるが、引き続き検討組織で関係者との協議を主体に、学校や保護者の意見を尊重しながら進めていくとした。
協議では、松永教育長は中立的に議事に助言する立場で、それ以外の委員は、小中一貫教育に賛成した。「新しいことをしようとするときはいろいろな不安や疑問が出てくるもの」としながらも「参考にしていけばいい」。なかには、「ちゃんと手段を踏んで決まったことに対して、どうしてこんなことがでるのかわからない」、反対運動について市外の人から「三条どうなってんだ。三条と一緒に(合併)ならなくてよかった」とも言われ、「同じ三条市民として恥ずかしく、嫌なこと」と感情的な意見もあった。