台風6号接近の影響で20日の県内はフェーン現象で熱波に見舞われ、三条は全国1位の最高気温38.4度を観測した。
三条では、1990年8月22日の38.5度に次いで観測史上2番目に高く、7月としては2004年7月31日の38.1度を上回る観測史上最高の記録的な猛暑となった。
明け方の最低気温は25.0度の熱帯夜。朝のうちは雲が目立ったが、青空がみるみる広がり、気温はぐんぐん上がった。
この日の全国の最高気温は三条に次いで2位が新潟県の松浜38.0度、3位が長岡37.9度で、ベスト10のうち石川県志賀の36.7度以外はすべて新潟県内の観測地点が入り、熱波に覆われた。
台風6号の接近に伴い、太平洋側から温かく湿った空気が流れ込むフェーン現象が発生し、気温を上昇させた。
この日午後5時で台風6号は中心気圧980ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は30メートル。御前崎の南西約150キロにあって東へ時速15キロで進んでおり、すでに本県からは遠ざかりつつある。
三条では午後から東南東の風が強まったが、強風というほどではなく、四国などに大雨がもたらした台風6号は、三条には熱波だけをもたらした。フェーン現象を象徴するには空の色はどぎついくらいに青く、昼ころまでは県境の山の上空に台風6号から広がっていると思われる雲が連なっていた。