20日、台風6号の影響によるフェーン現象で日本一の最高38.4度を観測した三条市。この酷暑の中、三条市直江町3、神田屋鮮魚店(神田敬宏社長)は21日の「土用の丑(うし)の日」に向け、20、21日とウナギのかば焼きの特売を行い、ウナギを焼くグリルをフル回転させている。
同店の土用のウナギの特売は毎年恒例で、市外からも買い物客が訪れる土用丑(うし)のウナギの人気店だ。ことしはウナギの仕入れ値が高騰し、かば焼きの値段を昨年より1枚100円値上げした。
しかし、3月に東日本大震災が発生。同店も7年前の7・13水害で被災し、自分たちのもうけだけ考えるのではなく、被災地のために何か役に立つことができればと、4月に行った春の土用の特売から1枚につき50円を義援金に充てている。義援金の目標はかば焼き1万枚分の50万円と太っ腹だ。
「目標まであと7,500枚。夏の特売で達成できれば」と神田社長。20日の日本一の猛暑のなか、グリルの火の前で噴き出す汗をタオルでぬぐい、香ばしいたれの香りをさせて来店客に対応していた。