「節電の夏」に向けて燕市が吉田庁舎に初めて設置した緑のカーテンのゴーヤが、苗を植えてから1カ月半足らずというのに、すでに1階の屋根に届くくらいまで大きく成長し、花を咲かせ、果実も実らせている。
同庁舎の中庭は、上から見ると「口」の字の形で、中庭に向く壁はほぼ全面がガラスになっている。その最も日が当たる北側のガラス面にプランターを置き、ネットを張ってゴーヤの栽培を始めたのは、6月9日だ。
それから1カ月半足らず。担当職員の手入れのかいもあって、7月19日には、平屋の屋上から張った幅1.8メートル、長さ5メートルほどの緑のネット3枚は、ほぼ上の部分までツタが伸び、密集して葉を茂らせ、立派に緑のカーテンとして機能している。
次々と黄色の花を咲かせ、すでに果実も。ツルの下の方ほど結実が早いようで、大きなものは長さ15センチほどの立派なゴーヤに育っている。ゴーヤは緑のカーテンの代表とあって、この成長の早さはさすがだ。
実際にどれだけの節電の効果があるかはまだわからないが、コストパフォーマンスを考えれば、ことしに限らず夏の節電対策として定着しそうだ。また、せっかく実ったゴーヤを捨てるのでは、ゴーヤにも申し訳ない。誰かの腹に収まるのが筋だが、その行方はまだ決まっていないらしい。