三条市内24小学校と9中学校のすべては22日、そろって1学期の終業式を行った。曜日の関係で例年より2日早い夏休みのスタートだが、一昨日までの酷暑はひと休みで、セミの声も収まる涼しい終業式だった。
三条市立三条小学校(丸山修校長・125人)では、午前11時過ぎから体育館で終業式を行った。11時の気温は24.9度で体育館に吹き込む風も涼しかった。1学期の終業式につきもものの汗をかいている児童はなく、さらにセミの鳴く声もなかった。
丸山校長は夏休みにしてほしいこととして、交通事故や水の事故に気をつけて自分の命も人の命も大事にしてください、家の仕事に汗を流してください、規則正しい生活をしながらふだんできないことをしてくださいと3つを話し、「9月1日には、皆さん元気な笑顔で、また体育館で顔を合わせることができるよう願っています。40日間、いい夏休みにしましょう」と願った。
同校では、東日本大震災や原発事故の影響で三条市に避難している児童が市内の学校で最も多い18人、通っている。丸山校長によると、三条市内でも地震の揺れを感じたときには、怖がる児童がいたが、今はだいぶ落ち着いたという。
三条小学校で初めての通知表をもらった、福島県南相馬市の小高小学校に通っていた6年生馬場一真君は、「前の学校ではできない経験をいっぱいできてよかった」、「友達もいっぱいできた」と1学期を振り返り、三条祭りの大名行列に参加して横笛を吹いたこと、運動会で応援団になったことと話した。通知表の中身は「よかったと思います」と日焼けした顔に白い歯がのぞいた。
2学期の始業式は毎年9月1日だが、授業時数などの関係で一ノ木戸小学校は8月29日、下田中学校は8月30日に始業式を行う。