三条市内3地区の夏まつりの皮切り「2011栄ふるさと夏まつり」が23日、市役所栄庁舎駐車場で開かれ、切れ目ないイベントや大花火大会に主催者発表で昨年より2,300人多い延べ約2万0,500人の人出でにぎわった。
正午の花火を合図に開会。同まつり実行委員長の佐藤勝美栄商工会長はあいさつで、東日本大震災の関係でことしの夏まつりの実施有無も検討したことを明かし、実行委員会で協議した結果、「こういうときだからこそやろう」と委員の声から開催を決定し、開催に向けての多くの協力に感謝した。
国定勇人三条市長は、今もなお330人近くが三条市内で避難生活を送っていると話し、「三条市はこの栄ふるさと夏まつりを契機に夏のイベントがスタートする。大いに楽しんで、大いに盛り上がって、その機運をばねに被災者の方々に元気と希望と勇気を届けていきたいなと願ってやまない」とあいさつした。
日中は、よさこい総おどり、ジャズダンス、ラムネ早飲み大会など盛りだくさんのイベントが行われ、21の模擬店などが店開き。開会前から小中学生や子ども連れの家族などが大勢訪れ、焼きうどんや焼きそばなど模擬店では用意した品物が完売する盛況だった。
青空が広がって最高気温は午後1時10分の30.0度と瞬間的に真夏日になったが、それ以外は27度前後。日陰にいれば弱い風が心地よく、まつり会場を訪れた人たちはかき氷を食べたりしながら、ゆっくりと過ごしていた。
夜の部は、午後7時55分から1時間余りの大花火大会がフィナーレ。ことしは、打ち上げ前の協賛者紹介のアナウンスで、協賛者名に加えて読み上げられたメッセージは、「1日も早い東北の復興を祈ります。つながろう日本!」、「負けるな日本!負けるな栄!明るい明日を信じて」、「東日本大震災からの復興を願って」、「この地域の活性化が、東日本の復興につながりますように!」など、被災地に向けたメッセージが目立った。