第54回吉田まつり2日目の23日、燕市吉田新田町の吉田諏訪神社から神輿渡御(みこしとぎょ)が行われ、地域の厄を払い、安全を願った。
約80人で行列を構成し、午後2時半に吉田諏訪神社を出発。ほら貝や太鼓に続いて大天狗、そして小天狗の烏天狗が案内役を務め、その後ろに神輿や神職が続き、2時間半をかけて町内を練り歩き、5時に神社に還御(かんぎょ)した。
この神輿渡御は、神が神輿に乗って地域に住む人たちを見聞し、厄を払い、見守ると言われる。天狗は災厄消除、家運威力の持ち主と伝わる。
天狗の面は古く、変色や汚れ、傷みが進んでいるが、逆にそれが迫力があり、威圧感を感じさせる。それぞれ一本歯の下駄をはき、肩を借り、やりをついて足を進める。
行列が近づくとお年寄りは手を合わせて拝み、高校生の女の子はおっかなびっくりで見物。この日の夜に山車巡行を行った町内や団体の山車が同じ時間帯に町を回っていたが、行列に出くわすと止まって行列が通り過ぎるのを待っていた。