三条市の繁華街「本寺小路」周辺の飲食店有志でつくる「本寺小路元気プロジェクト」(舟山勝聡会長・加盟32店)は25日、東日本大震災での被災地への支援を忘れないようにと製作、販売した缶バッジの売り上げ金など16万円近くを、いまだ330人余りが避難している三条市に支援金として寄付した。
午後4時15分に舟山会長とメンバーの矢部吉夫さん、須山みづえさんの3人が市役所を訪れ、国定勇人市長に三条市への支援金15万7,427円を手渡した。
缶バッジは「がんばろう東北・がんばろう日本」の文字と、同プロジェクトのマスコットキャラクター「元気くん」のイラストなどが入った直径約4センチの缶バッジで、5種類のデザインを製作した。
売り上げすべてを三条市への支援金にしようと、4月に1個200円で300個限定で加盟店で販売し、間もなく完売。加えて、同プロジェクト加盟店でサービスが受けられる「千社札型ストラップシリーズ」の「鉋ストラップ」の売り上げも寄付。缶バッジと鉋ストラップの売上合わせて13万円と、加盟店に設置した募金箱に寄せられた2万7,427円の合計15万7,427円となった。
同プロジェクトでは、加盟店の善意を募って義援金を贈ることもできたが、震災復興の長期化が予想され、長期的な支援が大切だと考え、缶バッジを発案。販売後も缶バッジを見ることで震災を思い出してもらえればというアイデアだった。
国定市長は、震災から137日がたち、最近の報道は被災者をみていないニュースが多いと話したが、三条では今でも支援を続ける市民が多く、「市民の皆さんは違う」、「7・13水害の経験からか、真正面からとらえてくれる。(ほかの市町村などとは)何かが違うような気がする」、「善意が途切れることがない」と感謝した。