県内有数の果樹産地、加茂市のJAにいがた南蒲須田地区選果場=前須田=で28日、選果機を使ったモモの出荷が始まった。
同選果場での初出荷は、モモの品種「日之出」。これより先に収穫した品種「日川」などは、収量が少ないことから、15日に三条市の大島選果場から出荷している。
午前の同選果場は、生産者が朝もいで持ち込んだモモが選果機のベルトコンベヤーの上を流れ、箱詰めされた。この日の出荷量はまだまだ収量が少ない関係から、5キロが20箱の計100キロにとどまった。
ことしは春先に気温が低く開花が遅れたこと、梅雨は早々に明けたが雨が降らなかったことなどから生育が遅れており、例年より1週間ほど遅い初出荷。小玉傾向だが、天気のいい日が続いたことから糖度は高く、同選果場職員が味には太鼓判を押す。ただ、気候や災害などの影響から全国的に出荷量が少なめなため値段は少々高めのようだ。
モモの出荷は8月末ころのナシの出荷まで続き、例年だと盆前がピークになるが、ことしのピークはこのペースだと遅れそうだが、また天候に恵まれればと期待している。