三条市の水道局災害対策本部は、三条市・大谷ダムからの給水が止まったのに伴う対応として、県内外に給水車を要請する一方、隣接する燕市と水道管を接続して供給を受ける作業を行うことを決めた。
三条市では29日午前8時40分から、水道用に給水する大谷ダムの水のにごりのため、下田地域の一部で断水し、長野、栗山、塩野渕、大谷地、南五百川、北五百川、森町、田屋、庭月の計412世帯の水道が止まった。断水地域は拡大が予想され、市民に節水を呼び掛けるとともに、給水車の要請や燕市との水道管の接続を決めた。
給水車の要請は、県内14市16台、県外は中部ブロック代表の名古屋市を通じたて15市17台の計33台。
県内からは燕、村上、柏崎、聖篭、見附、新潟、新発田などから次々と三条市に到着し、下田地区を重点的に給水活動を行っている。また、県外は名古屋市をはじめ、長野市、富山市、福井市、浜松市、高岡市などから給水車が三条市役所を目指している。
また、昨夜の避難所開設に伴って、三条市では毛布などの物資が不足していたことから日赤や柏崎市の備蓄物資からの提供を受けた。市は東日本大震災の発生で備蓄物資のほとんどを被災地へ発送している。