三条市では7月31日までに、豪雨の影響によりほぼ全世帯で断水や減水し、県内外からの給水車の応援により給水活動を行った。1日中には全域で解消の予定として午前中の段階では三条地区と栄地区については順次、復旧してきているが、下田地区の一部では漏水により断水が続いている。
三条市によると7月31日午後4時現在で、市内34,542世帯のうち、まったく水の出ない断水は下田地域を中心に8,920世帯で、水圧の低下などにより水の出が悪い減水は、残りの25,622世帯としている。
31日は三条地区でも朝から減水、または断水の世帯もしだいに増え、市内18カ所に設置された給水所には、ポリタンクやペットボトル、バケツなどを手にした市民が次々と訪れていた。
市内のホームセンターでポリタンクを買ってきたという人は、1人1個までだった。大きいのが売り切れて10リットルしか売っていなかったという人も。また、とりあえず、洗濯とトイレは風呂の残り湯でしている。今日はお風呂なしと話す人もいた。
また、市内の飲食店や美容院などでは、断水の影響を懸念して休業した店舗もあった。
給水に来た人たちは、県内外から応援に来ている給水車のタンクに架かれた市町名を見て、「え〜、名古屋からも来てくれてるんだ」と驚くとともに感謝し、「ご苦労さまです、ありがとうございます」と礼を言う市民もいた。
また、応援都市の職員によると、今回の東日本大震災での3月に東北に応援に行った人をはじめ、中越地震や中越沖地震で新潟を何度か訪れている人もいる。
日本水道協会を通じた県内外からの応援都市は次の通り。
【新潟県内】▲新潟市▲佐渡市▲見附市▲新発田市▲村上市▲阿賀野市▲胎内市▲聖籠町▲関川村▲柏崎市▲上越市▲妙高市▲糸魚川市▲燕市
【県外】▲名古屋市▲豊橋市▲津市▲静岡市▲浜松市▲富士市▲福井市▲富山市▲氷見市▲高岡市▲長野市▲佐久水道企業団