記録的な豪雨となった「平成23年7月新潟県豪雨」で大きな被害を受けた三条市。JR保内駅前など上保内地内でも布施谷川や新田川があふれて住宅の床上まで水につかり、断水や減水が続く1日も住民らは泥だしなどの復旧作業に追われていた。
同駅前の大橋商店(食料品店)は7月29日、店内が1m余りの泥水につかり、商品のほとんどが水浸しになったうえに、大型の冷蔵ケースなども浮いてしまい、配管が壊れるなどした。水が引き、天候が回復した30日から家族総出で知人らの応援を得ながら、泥だしや拭き掃除を行ったり、使える什器を洗ったりなどの作業を行っていた。
同店は45年ほど前に開店し、営業を続けてきたが、住宅も床上浸水し、店もここまで水につかったのは初めてと話していた。また、近くに食料品を扱う店がないことから、お客さんも待っている。まもなく迎えるお盆までにはなんとか再開したいと話し、目標は1週間後の8月8日と言い、「負けてらんね!」と作業を続け、額の汗を光らせていた。
大崎公民館保内分館近くの斉藤誠さん(48)宅では床上約80センチの浸水。家の中にもたまった粘土質のような泥だしが大変だったと言い、「拭いても吹いてもとれない」。
また、床下や側溝には、まだ泥がたまっており、再びの雨でまた被害が出る可能性もあると心配していた。