福岡県の中学校教諭が福島県へ向かう道中のスノーピークでのキャンプがてらにボランティア登録、2日はボランティア活動に参加 (2011.8.2)

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記録的豪雨による復旧作業を支援しようと1日に開設された三条市災害ボランティアセンターの下田本部に、福岡県の中学校教諭がボランティア登録、翌2日に活動に参加する。

三条市災害ボランティアセンターにボランティア登録し、スノーピーク本社キャンプ場で宿泊する福岡県の中学校教諭、吉本さん
三条市災害ボランティアセンターにボランティア登録し、スノーピーク本社キャンプ場で宿泊する福岡県の中学校教諭、吉本さん

この教諭は、中学校の美術教諭、吉本明彦さん(33)=福岡県福岡市早良区=。今春、三条市中野原に本社を移したアウトドアブランド、スノーピーク(山井太社長)の大ファンだ。

ボランティアが目的ではなかった。5、6日と福島県安達郡大玉村で開かれる福岡と福島をあかりでつなぐワークショップに参加する。中学校美術連盟で毎年、取り組んでいる交流ワークショップの一環で、被災地に義援金を送るだけでは支援を実感できないが、灯ろうを両方の場所で同時にともすことでつながりを感じようという試みだ。

せっかく福島県まで行くなら道中、大好きなスノーピークの本社キャンプ場でキャンプを楽しむことに。4月の同社グランドオープンのときにもとんぼ返りで同社キャンプ場に宿泊しており、本社へは今回が2回目だ。

車で19時間もかけて運転してきたにもかかわらずボランティアに参加しようというバイタリティーあふれた吉本さん
車で19時間もかけて運転してきたにもかかわらずボランティアに参加しようというバイタリティーあふれた吉本さん

ひとりで車を運転し、19時間かけて1日昼に同社に到着したが、その間に災害ボランティアセンターが開設されたことから「もしかしたら何か手伝いができるのでは」と、さっそく災害ボランティアセンターへ向かってボランティアを申し込んだ。

ただ、1日は時間がなくて作業はできず、翌2日にボランティアに参加。3日は福島へ向けて出発の予定。長旅にもかかわらず、「あしたは(ボランティアを)ちょっとやって」と事も無げに話す猛者。スノーピーク製品でそろえたキャンプ用品でテントなどを設営し、夕暮れをのんびりと過ごしていた。

同社は東日本大震災はもちろん、各地への被災地支援を当然のように行っており、今回の災害ボランティアセンター開設でも、当然のように初日から社員とともに山井社長もボランティア登録して活動を始めた。

豪雨は下田地区に大きな被害をもたらしたが、同社も沢になった部分の貯水池で斜面の一部が崩落し、キャンプ場も一部で土が削れたが、本社やキャンプの機能にはまったく影響はない。避難勧告が出たため、7月30、31日とキャンプフィールドを臨時休業としたが、安全を確認して1日に再開した。

また、1日から節電協力でキャンプ場無料開放を行っているが、遠方から訪れるボランティアのキャンプ場での宿泊を歓迎。それ以外にもボランティアを支援する手段はないかと検討中だ。

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